新陰流『天籟庵』の趣旨

新陰流の流祖である『剣聖』上泉伊勢守藤原信綱は剣術の原理はもとより思想及び哲学を確立されました。

新陰流を稽古・研鑽する事により〔我利〕〔我欲〕〔我見〕を捨て、
自分自身の中にある敵を排除し、性に自然なる道を体得できるように構成されています。

ここで直心影流で有名な山田次郎吉氏の言葉を「日本剣道史」より引用させて頂きます。

 

山田次郎吉氏による上泉伊勢守【評】

信綱は身の丈六尺膂力他に勝れ、殊に剣道の名家であるのに、平生尤も要慎深くしてかりそめにも武術らしき面地せしたことがない

信綱の立ち会いは、殺気立った兵法者ずれの勝負とは無縁、神韻鏢渺した空気のなかに相手を包み込み、心服させる。ゆえに、この人は、真剣を抜く相手にも革袋に割り竹を差し込んだ自身工夫の撓(ふくろしない)をもって応じたという。

この『相手を包み込み、心服させる』
この一文に現われているようにむやみな争いは行わず、向上心を持った人を敵とみなさず心服させ新陰流を伝える事に専念されていた事がわかります。

 

新陰流『天籟庵』の趣旨は流祖である上泉伊勢守藤原信綱が確立されたものを稽古・研鑽し伝えていく事にあります。

柳生石舟斎の「截相口伝書」
柳生兵庫助の「始終不捨書」
昔の教え、今の教えの解釈とともに、
内伝の太刀(型)に内在されているものを教習いたします。

参學円之太刀(古式)
三学円の太刀(今遣い)
燕飛六箇之太刀
九箇之太刀(古式・今遣い)

※まずは九箇之太刀までにて

新陰流『天籟庵』所在地 : 神戸市東灘区鴨子ヶ原

 

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